粒子解析の新提案
Microtracのコア技術であるレーザ回折・散乱式と動的画像解析式を1台の装置に融合。特許取得済のシンクロナイズ測定技術により、一度の測定で、粒子径分布と粒子形状の多角的な評価を実現しています。
"Microtrac Syncは我々が研究する様々な粒子のサイズと形状のデータを生成する非常に信頼性の高い手段です。マイクロトラックの使いやすさとサポートには感心しています。 "
Bob Grasso
W. L. Gore & Associates
"気泡の可能性を軽減するため、パウダーをウェットシステムに正しく懸濁させるという点で、少し学習が必要だったが、アプリケーション・チームは我々が抱えていた問題に迅速に対処してくれた。見事に作動しています。 "
Christopher Massar
Worcester Polytechnic Institute
"マイクロトラックは35年以上使用していますが、信頼性は抜群です。装置は使いやすく、再現性のある結果が得られます。私見ですが、マイクロトラックという名称は非常に広く使われているため、粒度分析という用語の代わりに使われることがよくあります。 "
David Sobieniak
Saint-Gobain
"高分解能な結果と豊富な解析オプション。短時間測定。"
Ilmars Preikss
Latvia University of Life Sciences and Technologies
"使い方はとても簡単。液体、固体を問わず、様々なサンプルに対して迅速かつ正確な結果が得られます。"
Maxime Drolet
Pyrotek
"使いやすく、再現性の高い結果が得られる。 "
Chris Ooms
Cabot Corporation
レーザ回折・散乱(LD)による粒子径測定は、研究や産業で最も使用されている技術であり、粉粒体品質管理のデファクトスタンダードです。湿式、または、乾式で試料を分散させて測定部へ供給し、レーザ光を照射して、その散乱光パターンから粒子径分布を求めます。
SYNCは、3本のレーザを効果的に配置した光学系により、粒子からの散乱光を0~165度の広角度で連続的に検出します。SYNCは、3本レーザ、または2本レーザの選択が可能であり、3本目のレーザは主にサブミクロン粒子の測定に使用されます。
小粒子は広い角度で光を散乱し、大粒子は狭い角度で光を散乱します。散乱光強度は、測定全体を通して連続的に収集されます。さまざまな粒子特性、例えば、球形/非球形、光透過性の有無、反射/吸収、その特性に応じた独自のアルゴリズムにより、SYNCは、多種多様なアプリケーションの材料を高精度に解析することが可能です。
粉粒体の物性特性は、粒子径分布が一般的ですが、近年、動的画像解析技術の進化に伴い、粒子径分布に加えて粒子形状解析が注目されています。レーザ回折・散乱式(LD)では得られなかった粒子形状情報を得ることにより、製造工程における問題を迅速に特定し、トラブルシューティング時間を大幅に短縮できます。SYNCは、湿式、または、乾式で試料を分散させて測定部へ供給し、高速ストロボ光と高解像度カメラで動的画像を取得します。 SYNCは、個々の粒子に対して30以上の粒子径と粒子形状のパラメータを求めます。動的画像解析式(DIA)の測定技術はシンプルながら、データ解析は非常にパワフルです。粒子径、または、粒子形状の特性に応じた粒子の検索、表示、及び、フィルター機能を搭載しています。全ての撮像粒子をプロットする散布図による粒子特性評価も可能です。
SYNCは、レーザ回折・散乱式と動的画像解析式の測定技術を1台の装置に組み合わせています。3本レーザを搭載した光学系は0~165度の連続面で散乱光を検出して高精度な粒子径分布を求めることを可能とし、更に、高速ストロボ光と高解像度カメラにより粒子形状、及び、粒子径分布の解析を実現しています。
湿式試料供給器FLOWSYNCは、水系/有機系の溶媒に分散された粒子を分散して測定部へ供給し、乾式試料供給器TURBOSYNCは、乾燥粉体を圧縮空気で分散させて粒子を測定部へ供給します。湿式でも乾式でも、測定部では、あるタイミングではレーザ光を照射して発生した散乱光を検出し、あるタイミングでは高速ストロボ光を照射して動的画像を取得します。同じ粒子を同じ分散状態で、同じサンプルセル内の同じポイントをレーザ技術と画像解析で粒子径分布と粒子形状を測定します。
レーザ回折・散乱式による測定結果、そして、動的画像解析式の測定結果、それぞれの測定結果を比較、解析することで、これまで見えなかった粉粒体の現実の姿、特性を評価することが可能となったのです。
SYNCは、この組み合わせ分析により、これまで以上に的確な品質管理、迅速な材料開発・研究開発に貢献します。
汎用性はレーザ回折・散乱式測定装置の大きな強みです。これにより、研究開発、そして製造技術・品質管理で幅広く使用されています。Microtracレーザ回折・散乱装置は、測定操作がとても簡単であり、日常のメンテナンスも非常にシンプルです。高いサンプルスループットと極めて広い粒子径測定範囲(ナノメートルからミリオーダ)により、様々なアプリケーションで幅広く利用されています。
しかし、レーザ回折・散乱式の弱点は、大粒子に対して分解能が悪く、粗大粒子の検出に限界があり、粒子形状を測定することができないことです。逆に、これらレーザ回折・散乱式の弱点は動的画像解析式の強みです。SYNCは、両技術を組み合わせることで、粉粒体の総合的な解析を実現しています。
色素
カプセル
金属粉
アプリケーションデータベースに各種資料を掲載しております。
FLOWSYNC(溶液量約200ml)は、給液、脱泡、循環、更には測定後の循環系内洗浄を全て自動で行います。そして、FLOWSYNC MINI(溶液量約45mi)は、溶液量・試料量を最小限としながらも高精度の粒子径分布・粒子形状測定を実現します。
分散性: 出力可変のインライン超音波プローブにより、凝集粒子を分散させた最適な状態での測定を可能とします。
多用途性: 給液・脱泡・循環・洗浄などの測定操作手順(SOP)を保存し、試料に応じて選択し測定します。
接続性: 溶媒の入った容器に給水用チューブを差し込むだけで、内蔵給水ポンプが自動的に必要なタイミングで給液を行います。
均一な分散: FLOWSYNC MINIによる試料循環は、独自の流体力学設計による効果的な乱流で試料の再凝集を防ぎます。
溶媒の互換性 FLOWSYNC MINIは、様々な溶媒に適応します。水やアルコールだけでなく、ヘキサンやトルエンなどの有機溶媒を使用した測定も可能です。
セルフクリーニング: 洗浄工程では、サンプル容器の壁が確実に洗浄されます。測定試料のクロスコンタミネーションを排除した適切な測定を実現します。
TURBOSYNCは、適切に分散した粒子を測定部へ供給し、再現性の高い測定を可能にします。サンプルトレイを移動させることで、測定システムに粉体を導入します。
柔軟性:
50psi(345kPa)までの圧縮空気および流量条件設定により、凝集した試料でも、最適な分散を達成できます。壊れやすい粒子の場合は、マイルドな分散条件に設定します。
小容量試料:
測定に要する試料量は約0.1cm3と小容量です。高価な試料、少量の試料に最適です。
大容量試料:
大容量サンプルトレイを使用することで、より大容量の試料を測定できます。複数のトレイによる測定データを1つの測定結果に統合可能です。
自動測定:
試料をトレイに供給し、測定ソフトウェアの「測定」アイコンをクリックするだけで自動的に測定を行います。
迅速測定:
標準的な測定時間は10秒です。試料の特性に応じて、ゆっくり時間をかけて試料を供給させることも可能です。
繰り返し精度:
圧縮空気分散圧力、測定時間のSOP登録、試料供給量の一定化により、繰り返し再現性の高い測定を実現します。
The DIMENSIONS LS software comprises six clearly structured Workspaces for method development, operation of the SYNC instrument, result presentation and evaluation of several analyses. The Workspaces for result evaluation remain accessible during analysis.
測定範囲 | 0.02 µm - 2 mm |
測定原理 | レーザ回折・散乱(ISO 13320) 動的画像解析(ISO 13322-2) |
精度* | 球形ガラスビーズ D50=642ミクロン、CV=0.7% 球形ガラスビーズ D50=57ミクロン、CV=1.0% 球形ラテックス D50=0.4ミクロン、CV=0.6% |
レーザクラス | 赤色780nm-21CFR1040.10およびIEC60825-1に準拠したクラス1レーザ製品 |
レーザ出力 | 赤色レーザ、公称値0.35~2mW |
散乱光検出機構 | Two fixed photo-electric detectors with logarithmically spaced segments are placed at correct angles for optimal scattered light detection from 0 to 165 degrees using 151 detector segments. |
データ | 体積・個数・面積分布、パーセントなどの要約データ |
データ形式 | 外部の統計ソフトウェアアプリケーションとの互換性を確保するために、暗号化されたMicrosoftAccessデータベースにODBC形式で保存されます。 |
データ出力 | 粒子径分布:累積パーセント径(任意設定可)、体積平均径、面積平均径、個数平均径 (※)HRA、MT3000シリーズとのデータ互換モードを標準搭載 円相当径、最大/最小フェレー径、楕円長径/短径、周囲長径 粒子形状:円形度、アスペクト比、凹凸度など |
測定タイプ | 乾式、および湿式分析 |
測定時間 | 10秒~ |
電源 | AC入力:90~264VAC、50/60Hz、単相 |
消費電力 | 25 W、最大50 W(オプションによる) |
設置環境 | 温度:5°C~40°C(41°F~104°F) 湿度:90%RH、結露なし最大 保管温度:-10°C~50°C(14°F~122°F)(乾燥のみ) 汚染度2 |
標準 | レーザ回折・散乱(ISO 13320) 動的画像解析(ISO 13322-2) 粒子径分布測定結果の表示(ISO 9276-6) |
画像解析 | 5.2メガピクセル(2560x2048px)、最大60fps |
湿式測定 | 容量:約200ml 流量:最大0~65ml/s、水入口圧力:最大50psig(345kPa) |
乾式測定 | 50psi(345kPa)最大圧力 3 CFM(0.0014m3/h)at50psi(345kPa)最小流量 乾燥汚染物、水分、油分がないこと |
真空 | 真空度が80CFM(38l/s)を満たすか超えている必要があります |
本体仕様 | ケース材質:耐衝撃性プラスチック 外面は耐食性塗料またはメッキ仕上げ 化学的適合性:クラスI |
寸法 (W x H x D) | 820 x 460 x 500 mm |
質量 (測定部) | SYNC本体:23.6kg FLOWSYNC(湿式ユニット):19.5kg TURBOSYNC(乾式ユニット):13.6kg |
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